2026/01/16 20:00

「どうか当たりますように」
「タイミング通り出れますように」
楽器を構え、マウスピースを口に当て、息を吸うその瞬間。
頭のどこかで、そんなふうにお祈りしていませんか?
もし心当たりがあるならなら毎回毎回気が気じゃないですよね
「昨日はあんなに調子が良かったのに」
「今日はなんだか唇が違うかも」
「コンディションが、湿度が、環境が……」
多くの奏者が、音が出るか出ないかを「その日の調子」や「運」のせいではないか?と一度はは思ったことがあるんじゃないでしょうか。
かつての私もそうでした。音を出す瞬間が怖くてたまらない。当たるも八卦当たらぬも八卦。そんなロシアンルーレットのような演奏を続けて、心がすり減っていく感覚。
でも、あるときふと気づいたんです。
プロフェッショナルたちが高い確率で成功するのは、彼らが神様に愛されているからでも、運がいいからでもない。
彼らは音を出す直前の準備において、すべての不確定要素を無意識のうちに「定数(決まった値)」に変換しているからだと。
今年、ひとつの「決定的な発見」をしました。
それが今回単品でも同時リリースする『偶然を必然に変えるメルティリップ Op.170』です。

マウスピースを当ててから音を出すまでの、ほんの0.5秒。
ここにとんでもない秘密が隠されていました。
物理学でいう「粘弾性」と「クリープ現象」。この理屈を知りたった一つ「あること」をするだけで、唇と楽器の密着感が劇的に変わり、安心安全なグリップが手に入ることがわかったのです。
この発見をしたとき、私の中でバラバラだったパズルがすべて繋がりました。「息(燃料)」を決め、「密着(接続)」を待ち、「支え(構造)」を作り、「舌(発射)」で引き金を引く。
この4つさえ物理的に定義してしまえば、音が外れる隙は限りなく少なくなるんじゃないか?そうやって生まれたのが、今回発表する3作目のコレクション。
『吹く前のお祈りは、これで終わりにしよう。』です。
このコレクションは、あなたの演奏から「運」の要素を可能な限り排除するためのシステムです。

やることはシンプル。
カップ麺にお湯を入れて待てば誰でも同じ美味しさが手に入るように。4つの手順(定義)を淡々と踏めば、いつでも「狙った音が鳴る」という必然の結果だけが残る。そんな状態を目指して設計しました。
収録されているのは、以下の4つの定義です。
1. 燃料の定義(Op.168):曖昧な「支え」を数値化し、息の迷いをなくす。
2. 接続の定義(Op.170):最新の発見。物理法則を使って鉄壁のグリップを作る。
3. 構造の定義(Op.150):セット限定の非売品。プレスと押し返しで潰れない唇を作る。
4. 発射の定義(Op.56):特別収録。舌を物理的な弁として使い、クリアに発音する。
特にOp.150とOp.56は、これまでは別のセットや単体でしか手に入らなかったものですが、「このシステムには不可欠だ」と判断し、特別に同梱しました。
価格は5,000円。
高いと感じるかもしれません。
ですがこの先何十年も「今日は音が出るかな…」と不安に怯えながら楽器ケースを開ける日々と、「この手順さえ踏めば大丈夫」という確信を持って楽器を構える日々。
その違いの価値を、想像してみてください。
マウスピース1本、飲み会1回分のお金で、一生分の「安心」と「根拠」が手に入るとしたら。それは決して高い投資ではないと私は信じています。
もちろん、「Op.170 偶然を必然に変えるメルティリップ」の理論だけを知りたい方のために、Op.170単体(1,500円)もご用意しました。
ですが本気でお祈りを終わらせたいなら、迷わずこのコレクションを手に取ってください。
バラバラの知識ではなく一連の流れとして身体に染み込ませてほしいからです。
もうお祈りは終わりにしましょう。あなたの演奏はギャンブルではありません。物理法則に基づいた、コントロール可能な「技術」です。
恐怖を安心に変え、心から音楽を楽しむための準備は整いました。
あとは、あなたがその扉を開けるだけです。

権左勇一